酒井崇虚ろ画展 2008年9月4日〜15日(※火・水曜日休み)

◎展示の様子はこちら◎




会 場:古民家カフェ&ギャラリー「こぐま」
     
<所在地>131-0032 東京都墨田区東向島1-23-14
     <最寄り駅>東武伊勢崎線(半蔵門線直通)・東武亀戸線『曳船
(ひきふね)駅』
     <営業時間>10時30分〜18時30分まで
               (L.O 18:00/火曜・水曜定休)

会 期
:2008年9月4日〜15日(※火・水曜日休み)
     10時30分〜18時30分まで
     (初日は12時〜、最終日は17時まで) 


【ご注意】
○喫茶オーダーを頂きます。
      ○道程がちょっとややこしやです。
        事前に乗り換えや周辺地図を確認してゆかれると無難です。
      ○土日は作者も向島のどっかにいる予定です。


◎この展覧会について◎
 このたびの展覧会で、僕の4回目の個展となります。これまではずっとJR中央線沿線を主な活動の舞台としてきましたが、そろそろいろんな風に吹かれていい頃だと自分なりに思うようになってきました。そこで今回、噂話をたよりに墨田区に足を伸ばし、素敵な展覧会場をお借りするに至りました。そのときのいきさつはだいたいこんな感じです。
          *   *   *
 七月下旬のうだるような暑さの中、初めて下町「向島」を訪れました。この町は幸いにも東京大空襲を逃れ、かつての田んぼの土手がそのまま現在の道になったそうで、不思議に歪んだ路地が町を形づくっています。歩いているとだんだん自分の居場所が曖昧になり、また取り残された工場の跡地といった過去の残滓が、時間の感覚まであやふやにしてしまうのです。自分の目の前の景色の戦前の姿、江戸と言われた時代、更には太古にまでに思いを馳せ、それらが頭の中でひとつに繋がった瞬間、自分の中の感受性というようなものが瑞々しく潤ったような気がいたしました。
 この不思議な浮遊感と暑さによる疲労の中、ようやく辿り着いた古民家カフェ「こぐま」さんは、昭和2年築という歴史の重圧を感じさせるでもなく、気の抜けたおじーちゃんのような佇まいでぽやんと迎えてくれました。そう感じたのも、僕の一時的に潤った感受性と熱に浮かされた頭のせいかも知れません。
          *   *   *
 それでもこの日感じた非現実的な感覚を展覧会の一部として感じていただけないものかと思い、展覧会を「虚ろ画展」と名づけました。僕のできることはただ絵を描いて飾ることですので、それ以上のコンセプチュアルな仕掛けは特になんもありません。ただ、ご来場いただいた方ご自身の感受性で楽しんでいただける展覧会となればと願っています。


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