酒井崇ボールペン画展2016

会期:4月18日(月)〜23日(土) 11:00〜19:00(最終日17時まで)

会場:GALLERY b.TOKYO(京橋)


◆初日17時よりオープニング開催。参加自由、差し入れ自由。
◆会期在廊中、画家のハンドドリップ珈琲を振舞います。
 ぜひ絵も珈琲もゆっくりと味わってください。

※在廊日は後日更新予定。 





「展覧会によせて」


僕のボールペン画は、元々がラクガキで始まったものです。日常はなにかと面倒なことが多いので、絵くらいはええじゃないかと好きなものを描いています。

家にいるとダラダラと違うことをしてしまうので、喫茶店の隅っこを陣取って描きます。一枚の絵を何カ月も何年もかけて手入れするのが好きで、だんだんと感 じが出てきて、そのうちに絵が独り歩きを始めます。


なんとなく立派に仕上がったなあなんて思い、たまに欲をかいて芸術家風なことを言うんですが、それは後からそんな気がして、ついでにそんな顔をしてみよう と思うからです。
しかしそれもまた罪のない、絵を描くことの面白さです。


僕にとって絵を眺めることもやはり同じで、じっくりじっくり眺めていると自分の想いが沁み込んでいって、芸術的な体験をした気分になります。
そしてそれもまた罪のない、絵を眺めることの面白さです。



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花は花であれば十分だし、猫は猫であれば十分だし、
絵は絵であれば十分だし、絵描きは絵描きであれば十分なんだと感じています。

近年、社会でいろんなことがあって、芸術家がなにをすべきかみたいなことを言う人もいて、それはとても立派なことだと思います。
けど僕は、ただ絵を描くということをそんなに無力なことだとは思っていません。

絵や花に感応する気持ちを持てるのって平和なことで、
その豊かさを忘れないでいてもらうには、
ひたむきに絵を描くこと、それを見て何かを感じてもらうことが一番だと信じているからです。



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