酒井崇ﾎﾞｰﾙﾍﾟﾝ画展2009

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『展覧会にむけて』

インパクトだけの絵は、１０秒で飽きます。
技巧だけの絵は、１週間で飽きます。
ｺﾝｾﾌﾟﾄだけの絵は、時代と共に価値を失います。
いい絵は、いつまででもいい絵です。

５年前、ただの若僧の僕の絵を初めて買ってくださった方が「いつまででも眺めていたい」とおっしゃってくれました。
当時の僕は、ただただインパクトやクセの強いものを描くのに燃えていて、その絵の行く末なんて考えてもなかったのですが、そんでもこの方の言葉が妙に嬉しかったのです。
もちろん基本が現代っ子ですから、寝ても覚めても芸術を考えたり論じたりはしませんし、甘ったるい缶コーヒーをおいしく飲んで、その足で純喫茶の苦い珈琲をブラックで愉しんだりもします。そんでも、いいものを見る目は持ちたいですし、表現できるようになりたいと思ってます。
最近、年を重ねたことで、更に自由になってきました。自分がいいと思ったことなら、もはやなんだっていいんです。伝統的でなくてはならなくても良いのと同様に、現代的でなくてはならなくもないんです。早口言葉です。

ま、そんなわけで、絵の世界は矛盾も支離滅裂もうれほい！も、かなほい！もなんだって受け止めてくれます。野暮なことは抜きにして、みんなで遊びに出かけましょう！

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会期終了いたしました。ご高覧くださった皆様、ありがとうございました。

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