酒井崇ボールペン画展2010
しさだとか ヒューモアだとか
 展示レポート






  



  



  




               



               




  





展示を終えて、感じていること。

絵を描くことに迷いは無いのですが、何を表現しているのかと問われると、
上手に言うことができません。
小林秀雄に「美とは信用である」というような言葉がありますが、
僕は未だこの信用を得る言葉を知りません。
しかし、だからといってもっともらしい理由付けをするつもりはありません。
絵を描くことに大義名分は必要ないからです。

理解のきっかけに言葉は必要かもしれませんが、
最後には作品が美を伝える力を持たなければいけないのだと思います。

その為には何が必要なのか、あるいは何が余分なのか、
今はそこに目を向け始めています。


次の展覧会では、初めてご覧下さる方にも、
これまでピンとこなかった方にも、
よりまっすぐに届く作品をお見せできればと思っています。



最後に-詩人の永澤君から
「しばらくぼんやり眺めて満足して帰りました。」
という感想をいただきました。
非常に簡潔な感想ですが、
たったこれだけのことの難しさを考えている人間にとって
とても救われる言葉でした。



2010年3月11日