N 2017年 〜 春、うらら 〜



2017年1月1日 新年のごあいあさつ


あけましておめでとうございます。
実家で新年を迎えました。
ついでに、ちゃんあか時代の写真を発掘しました。インリンオブジョイトイ並みのM字開脚ですが、穏やかに意志を感じさせる表情をしていて、こんな風にアラフォーも過ごせたらなあと思いました。
みなさま、本年もよろしくお願いいたします!

追伸、手をグーにするとき親指を握り込む癖が、すでにこの歳で出来上がっててビックリしました、三つ子の魂!




2017年1月3日 そしてTOKIOへ!


NAGANO → TOKYO。







2017年1月12日 江添さんのこと


​ 地元の新聞「南信州」に僕の文章を掲載いただきました。
昨年逝去された洋画家・江添繁和さんの個展へ、生前に伺った時に書いたものです。



以下長文になりますが、掲載されたテキストです。ご興味ある方はご一読いただければ幸いです。


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「画家の眼、伊那谷の眼」

 2015年11月9日から15日、渋谷のアートギャラリー道玄坂で開催された洋画家・江添繁和さんの個展。その会場で私は、江添さんご本人とじっくりお話をさせていただくことができました。
 画家同士というのは不思議なもので、年齢も性別も血縁も飛び越えて、内に秘めたごくごく繊細な一部分を、旧知の仲のように共有してしまえる瞬間があります。江添さんは寡黙な方だし、私も話すことは得意ではありません。ただ私は作品を無心に見つめ、江添さんの眼と筆跡をなぞり、素直に感じ取ったことを伝えてみました。そんな私の拙い感想の中から、江添さんは深く意図を汲み取り、話を進めてくださったことに深い感慨を覚えました。
 渋谷のビルと雑踏を足早に抜け、乾いた気持ちのままに辿り着いたギャラリー。そこで江添さんの描く伊那谷の風景画を目の当たりにした時、私は肩の力がスッと抜けてゆくのを感じました。帰郷の度に感じるふわりと温かな印象そのものがキャンバスにあらわされていたからです。
 伊那谷の春夏秋冬に移ろう繊細な色合いの変化、天竜川を中心に広がるゆるやかな段丘の地形、この懐かしさを帯びた美しさは、伊那谷の自然を眺めながら育った方にしか描き出せないものだと感じました。
 さらに、お話をうかがっているうちに、ファイルから展示作品以外の近年の作品写真をみせていただくことになりました。そこにあった山々の風景画は、ギャラリーに展示されたのどかな風景画とは様相の異なるものでした。山の稜線はより荒々しく切り立った岩のようにデフォルメされ、色彩も深く重い。私は江添さんに「どう感じる?」と聞かれ、「展示作品が身近な世界なら、こちらは遠く近寄りがたい世界だと感じました。」と答えました。
 江添さんは私の言葉を、より明確に説明してくださいました。
「自然には人間が入って良い領域と、そうでない領域がある。欧米の文化が輸入されて、登山はスポーツとして楽しむものになった。でもね、山で生きることを知っている人間は、その怖さを知っている。」
 写真の作品に描かれていたのは、木曾御嶽や金剛山など、神と信仰の山々でした。
「今の都会の人達に自然の怖さなんて説明しても分からんだろう。人間が何でもコントロールしようと思っているからね。」
 それはまさに、私が元来の都会生活者と決定的に理解し合えないと感じてきたひとつの感覚でした。
「君は風景は描かないかね?」と聞かれ、私は慌てて作品ファイルを取り出し、自分なりに自然を表現した作品を見ていただきました。江添さんを唸らせるほどのものではなかったけれど、近年描いた森や湿り気を帯びた古い家屋の作品について「このあたりは日本人ならではの感覚だね」と言っていただきました。
「僕も絵を続けているうちに、段々と自分が日本人だということを自覚するようになってきました」私の言葉を受けて江添さんは仰いました。「グローバリズムと言ったって、根無し草じゃいけない。自分が何者か、確固たる哲学を持たなくちゃだめだ。」そして「まあ私はグローバリズムなんて好きじゃあないがね、地球規模でグローバリズムと言ったって、宇宙から見たら小さいもんじゃないか」二人で一緒に笑って、ちょうどそこへやって来た新たなお客さんを迎えました。

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2017年3月17日 ご報告!


年明けからこの3月まで、いろんないろんなことがありました。すっかりうっかり事後報告、今年は勇気を持って柔軟に挑戦してゆく所存です!


★報告その1

個展『 酒井崇大絵画展★イン★ジャズバー 』 
◆会期: 2月5日(日)〜28日(火)
◆会場:JAZZ ROOM 吐夢



2004年に個展を開いた阿佐ヶ谷のジャズバー「吐夢」が3月12日で閉店すると聞き、そりゃ寂し い!ってんで、大慌てで13年ぶりの個展をやりました。ひとつきの会期で、友人知 人・お店の常連さん、絵を肴に目が回るほど多くの方とお話ができました。







閉店前日、吐夢で最後にいただいたビール。20代の頃から、一人でも気兼ねなく寄れる大好きなBARだった。K 子さん、本当におつかれさまでした。


★報告その2
『 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 』

まったく冗談みたいな話ですが、超短編映画で僕が役者デビュー?しました。
昨年フライヤーの制作でご縁ができた田村専一監督の作品「エピソードゼロ」。
ゆうばり映画祭で、バカ映画オムニバス「鉄ドン」作品の一つとして上映されました。
僕も一応セリフあり、絵を描くシーンもあって、絵描き冥利につきました!

出 演:鳥居みゆき・手賀沼ジュン・酒井崇・ほりかわひろき・星野ゆうき・玉木裕一
撮 影:塩出太志・田村専一
録 音:内田達也
助監督:田島基博
音 楽:ヒラサワンダ
翻 訳:渡辺好博
脚本・編集・監督:田村専一
協 力:サンミュージックプロダクション
    Grand Master Company
    愛しあってる会(仮)



©tamura senichi


せっかくもらった 僕にとっては一生に一度のおもしろエピソード、この目でしかと確かめてこようと北海道へ飛んできました。


新千歳空港からスキーバスで夕張へ!

鉄ドン上映後、監督集結!

二日目は海鮮丼を求めて小樽までドライブ!さらに一泊!たのしかったー!


鉄ドンからの海鮮ドン!

からの蟹光線!まるでブロガーみたいな記事になりました








2017年4月11日 Facebookページ、はじめました

Facebookのアーティストページを作りました。
こちらはプライベートなSNSとは別に、日々の制作や作品、展示情報をお伝えするページです。主にスマホでリアルタイムに更新するので、より臨場感があるかと思います。
Facebookアカウントを持っていなくてもご覧いただけますし、ログインして「いいね!」すればフォローしていただけます。
 ぜひこちらもお付き合いください!
リンク









2017年7月26日 舞台のお仕事


8月4、5、6日に、Shibuya Loft9で上演される舞台『星になれると思ってた』のチラシ、物販デザイン担当しています。



設定画から小道具、物販グッズ、だいぶ自由にモノを作らせてもらってて楽しいです。
「星になれると思ってた」公式Facebookページでは、芝居の詳細、登場人物など、徐々に公開され始めました。
笑いあり、涙あり、そして、、何が飛び出すかわからないオモシロ舞台になりそうです。とりあえず行く行かないは置いといて、ぜひフォローしてみてください!









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劇団田村 第1回公演
『 星になれると思ってた 』 

8/4(金) 19:00
8/5(土) 13:00 18:00
8/6(日) 13:00 [全4回]
☆全公演異なるエンディング??
(開場は開演1時間前)

会場:LOFT9 Shibuya
料金:3800円(+1オーダー500円以上)
出演:手賀沼ジュン、鳥居みゆき、ほりかわひろき、車地瑞保、松本高士

チラシデザイン:酒井崇
舞台衣装:コヤマシノブ

脚本・演出:田村専一

前売券はe+にて発売中
LOFT9 Shibuyaサイトへ







2017年10月6日 個展のお知らせ


 昨年末の名古屋「piギャラリー」での50人展でギャラリー賞に選んでいただき、今年11月に「東京アーツギャラリー」で個展を開催することになりました。


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『 酒井崇展(仮) 』 

会期:2017年11月17日(金)〜26日(日) ※月曜休
時間:12:00~20:00(最終日〜18:00)
会場:tokyoarts gallery(東京アーツギャラリー
★オープニング: 18日(土) 18:00~20:00

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 先日、打ち合わせを兼ねて両ギャラリーのオーナーと初めてお会いして来ました。お二人の雰囲気、明るいギャラリーの雰囲気、ともに、非常に垢抜けたスマートさがあって、自分がそこへ関わることに対して不思議な気持ちになりました。
前はこんなオシャレな場なんてと無意識に避けていたような気がするのですが、特に場違い感も気後れも感じず、「これはひょっとして僕もなかなか垢抜けたか!」なんて一瞬思ったけどベルボトムを履いていました。

 ただ、これもまた今の自分のバランスをあらわしているご縁のような気がしました。

 ここ数年、視界がどんどん拡張していて、なんでも喰らっていける気がするし、これまでに無かった展開がやってくることも増えました。
 だいぶ意外なこともあったけど、さして慌てることもなく、淡々と自分の為すことを為すくらいのところでした。

 以前は、なんか凄いことが身に起きたらもっと調子に乗って凄い自分に生まれ変わるんじゃないかなんて期待してましたが、実際のところ何が起きても僕は図太く僕だと思い知りました。
 その結果、若い頃から一周して、また怖いもの知らずになってきました。
 個展に向けて気持ちに弾みがついて来たのでダダダと書きました。オープニングもやるし、そろそろ僕の絵は観どき買いどきじゃないかなって思います。

 ぜひお楽しみに!



追伸 11/5

DMも完成し、正式なお知らせです。


肖像画のモデルは、舞台・映画の美術で携わらせていただいている鳥居みゆきさんです。初めてお会いしたとき、私が密かにキョドっている所を瞬時に見抜かれ、この人には嘘が付けないと観念しました。そして、この鋭い感性を絵にしたいという野心が生まれました。

ギャラリーのサイトでプレスリリースも公開されました。ぜひ一読くださいませ。


『 ボールペン画家 酒井崇展 』 

会期:2017年11月17日(金)〜26日(日) ※月曜休
時間:12:00~20:00(最終日〜18:00)
会場:tokyoarts gallery(東京アーツギャラリー
★オープニング: 18日(土) 18:00~20:00












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